テクノAOの原理・世界の臨床データ

03.TV画面が目の機能に与える影響

北里大学病院女性検査技師10人に対して、1日4時間TVゲームをさせ、テクノAOの有・無のテストを1週間以上の間隔を置いて行い、TV画面が目の対してどのような影響を与えるかの実験を行ないました。
その結果、テレビ画面からの電磁波を受けると、目の角膜上皮にびらん(軽いやけど状)が見られ、焦点距離の反応も減少しましたが、テクノAOを装着することで、目のびらん状態が軽減され、また焦点距離の反応も増大し、効果が認められました。

コンピュータ画面作業時の眼障害の発症に、超低周波電磁波の影響が問題視されている。一方、VDT画面からの電磁波障害を防御する各種の機器が開発、販売されているが、その有効性について科学的証明を得ているものはほとんどない。
今回、テクノAOの無装着及びテクノAO装着のVDT画面により、同一作業負荷を被験者にかけて、その目への影響を観察した。
試験方法及び結果は下記の通り。

研究者 北里大学医学部眼科 宮田教授他 1998年4月
試験対象 (1) 10人
(2) 対象者: 北里大学病院女性検査技師(VDT作業を専門としない職種の人)
試験期間 日曜日を選び同一被験者においてテクノAO有・無での試験を行なった。
間隔は最低1週間以上をあけた。
試験方法 ・1.5m離れて連続4時間TVゲームを実施。 
・角膜上皮障害 フルオレスセイン染色によるスコア 
・調節近点検査 石原式近点距離計
実験結果
角膜の損傷
テクノAOを付けることにより約50%改善された。
遠近調整(近点)
テクノAO装着により近点距離が0.08から0.98に改善された。

実験終了後の女性(27才)の角膜フォトストリット所見。
下方輪郭部付近の角膜の薄黄緑色に染色されている部分が角膜上皮障害部


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結論 実験結果からは、VDT(TV)画面からの電磁波が角膜上皮症の大きな因子となることが示唆されている。また、VDT作業により調節の緊張の亢進が認められた。テクノAOを装着することにより、角膜上皮症は減少、また近点の延長が認められ、調節の異常な緊張の発生を防止していると考えられる。
以上により、VDT作業時におけるテクノAOの有用性が示唆された。
出典 眼科臨床医報 第93巻 第11号(1999年11月) 別冊
「VDT作業負荷による眼機能とテクノAOの効果」 宮田 幹夫 ほか